【銘柄分析】アピリッツ<4174>

あんず
こんにちは、あんずです。今日は2021/02/25(木)上場予定のアピリッツ<4174>について分析しました!

はじめに

今回の企業分析は、投資初心者のあんずが勉強を目的に個人で調査してまとめたものです。不備不足などありましたらぜひコメントで教えてください。また、株は全てが自己責任です。私のブログは銘柄を推奨するものではありませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

基本情報

概要

市場 JQS (情報・通信業)
事業内容 各種Webサービスシステムの受託開発それに伴うコンサルティング・アクセス解析・インフラ構築・保守・監視事業、及びオンラインゲームにかかる企画・開発・運営、人材派遣事業の運営

Vision

ザ・インターネットカンパニー

Mission

セカイに愛されるインターネットサービスをつくり続ける

アピリッツが目指しているのは、顧客と社員に寄り添い共に成長しながら、
セカイを代表するインターネットカンパニーになることです。
最新のデジタルテクノロジーとクリエイティブ・マーケティングを駆使し、
顧客のサービスひいては人々の生活をよいものへ変革するために事業を拡大しています。

 
あんず
システムの設計・開発・運用・分析までの全ての工程を自社内で完結させるワンストップソリューションが強みなんですね。システムもWeb・アプリ・ゲームをカバーしており、技術力が高そうです。

IPO基本情報

公募株式数 240,000株
オーバーアロットメント(※1) 36,000株
発行済株式総数 1,261,100株
公募価格 1,180円
時価総額(※2) 14億8809万8000円
主幹事証券 みずほ証券
ロックアップ(※3) 180日/90日 or 1.5倍(1株主のみ)
ベンチャーキャピタル(※4) 4,500株

(※1)オーバーアロットメントとは

オーバーアロットメント(Over allotment)とは、Over =超過+allotment=割り当て、となり、直訳すると「超過割当」を意味します。

買いが殺到し公募株式数以上の買い注文が入った場合、主幹事証券が大株主から一時的に株を借りて売り出す仕組みがあります。その際に追加で売り出すことができる株のことを、オーバーアロットメントといいます。

オーバーアロットメントは売出予定数量の15%が上限と決められており、買い注文が公募株式数に満たない場合、オーバーアロットメントは機能しません。

(※2)時価総額の計算方法

IPOに限らず一般的な時価総額の計算方法は、

発行済株式総数 × 株価  

となります。

私の肌感ですと、時価総額15億円弱はかなり小さい会社です。

(※3)ロックアップとは

会社役員、大株主、ベンチャーキャピタルなどの公開前の株主は、その株式が公開された後、一定条件を満たすまで保持している株を売ることができない規則があります。その一定条件をロックアップといい、「180日間」や「90日」や「株価1.5倍」などの条件があります。

アピリッツは2021/2/25に上場しますので、ロックアップ期間180日にあたる2021/8/23まで、公開前の株主は株を売ることができません。

なぜこのような仕組みが存在するかというと、次のベンチャーキャピタルと深い関係があります。

(※4)ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタル(VC)とは、ベンチャー企業やスタートアップ企業など、高い成長が予想される未上場企業に対して出資を行う投資会社のことを指します。上場前に投資をし、上場後に上昇した株価で売却することで利益を得ることを目的としています。

そのため、上場後に株価が高騰した場合、ベンチャーキャピタルの売りが圧力となれば株価は下落してしまいます。この圧力をなくすために、ロックアップが設けられています。

ベンチャーキャピタルは全てのIPO銘柄に存在するわけではなく、2021年2月に上場したアクシージア<4936>にはベンチャーキャピタルはありませんでした。公募株の売り圧力が無い場合、初値は高くなる傾向があるらしいです。

業績

公式HP「業績推移」より

企業の概況・経営指標詳細はこちら(96ut.kabu)

 
あんず
売上は右肩上がりではあるものの伸び幅は小さいですね。ECソリューションやGoogleアナリティクスソリューションは時流に沿っているため、上場による知名度アップからの収益拡大は期待できると思います。

同業他社と比較

Kabutanの比較対象銘柄は下記の通りです。

銘柄 銘柄コード 時価総額 PER 四季報特色
エスユーエス 6554 36.6億円 21.75 倍 開発系技術者派遣・請負とコンサルティングが2本柱。コンサルはERP導入等システム関連
シリコンスタジオ 3907 35.3億円 50.00 倍 3DCG技術基盤のゲーム用ミドルウェア主力。自社ゲーム開発撤退。開発受託、人材派遣特化
エクストリーム 6033 65.5億円 15.47 倍 ゲーム開発業者への技術者派遣や受託開発主力。自社でゲーム開発。M&Aで非ゲームへ傾斜
東京通信 7359 99.10億 43.63 倍 スマートフォンアプリの開発・運用のほか、広告代理業務を手がける
イー・ガーディアン 6050 321億円 30.62 倍 ネットセキュリティ専業。Web取引監視、ゲーム問い合わせ代行、ネット広告審査が3本柱

PERが15〜50倍とばらつきが大きいですね。

PERは、 PER = 株価 ÷ 1株あたりの利益  で計算することができます。

アピリッツの公募価格1,180円に対して1株あたりの利益98.74円(第21期予想EPS)にて計算すると、予想PERは約11.95倍となります。

参考に、PERが上がった場合の株価と時価総額は下記の通りです。

  • PER20倍 株価1,974円 時価総額約25億円
  • PER30倍 株価2,962円 時価総額約37億円
  • PER40倍 株価3,949円 時価総額約50億円
  • PER50倍 株価4,937円 時価総額約62億円

なお、96utの初値予想は5,600円となっており、その場合のPERは約56.71倍となります。

感想

公式HPや96ut.kabuを見ていて思ったことを羅列します。

  • 時価総額が小さいので、今後の成長率に期待できる
  • 事業の幅が広い。「ザ・インターネットカンパニー」をVisionに掲げるだけのことはある。
  • インフラの代表格であるAWSを利用し大規模開発することで、新システム構築時のリソースを最小限にしている。生産効率が良さそう。
  • 「Ruby on Rails」を使っているので開発スピードが早そう。
  • 本社移転しすぎ
  • 平均年齢31.5歳(若い!)、平均勤続年数3.8年(そんなもんかな)、平均給与427万(安い)
  • 実績紹介ページに有名企業の製品が紹介されているにも関わらず、組織図に営業部らしき部署名がない。どうやって仕事取ってきているの?
  • ランチ大好き会社(表参道のKINTAN美味しいよね)
  • 株主に、サイバーエージェント代表の藤田晋さんの名前がある

あんずの初値予想

 
あんず
ズバリ!4,000円です!(ズバリって古いかな‥)

公募価格1,180円は正直安すぎると思います。比較銘柄が正しいかどうかは分からないのですが、同業他社では高PERの銘柄もあり、PER40〜50倍の株価をつけると予想します。

IPO銘柄の初値を予想するは初めてなので、公開後に振り返りをしたいと思います。

参考

96ut.com

アピリッツ公式HP

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